古い建物を探して 東京散歩
東京荻窪にある 碧雲荘
太宰治が半年ほど滞在したことがあるというこのアパートのことを知ったのは
所有者が手放す意向で取り壊しの危機も・・・との記事を
東京新聞の紙上で見てのことでした
太宰に関係する建物で現存するのはここを含めて2つだけとのこと
訪ねていくと、ここは紙面で言われているようなこととは無関係かのように、
住宅街の中、とりわけひっそりとしていました
保存に向けての運動も起きているようです
ここは先ほどの所とは荻窪の駅を挟んで反対側にある
昭和13年建築の西郊ロッヂングという歴史的建造物です
当初本館は旅館、この新館は高級下宿洋館だったそうです
今でも十分ハイカラです
一方こちらは、文京区千駄木 安田楠雄邸 台所です
以前一度記事にしたことがありますが…
この木の冷蔵庫やお風呂はまだ載せていなかったので、追加です
桟とか、タイルの輝きとか弱くてつい撮りたくなります
安田財閥創始者の娘婿善四郎氏が建てた大正時代の和洋折衷の建築物
現在はナショナルトラスト財団に寄贈され、補修保存されています
お世話になった建築家の方が、ここの保存に尽力されています
建築家の方にとっては先のアパートにせよ、建物自体の価値をより貴重にに思われるんでしょうね
東京本郷にあった木造建築の下宿屋 本郷館 2009,5月
今はもうその姿はありません
少し前のことですが、vivianeさんが狸穴にある昭和11年建築の、当時は随分とモダンであったろう古いアパートのことを記事にしてらしたのを拝見し、今なお歴史を経た建物が東京の真ん中に現存していることに大変貴重なことだと感銘を覚えました
時代の流れの中、姿を消し、残り少なくなっていくであろうこうした姿を少しでも見つけられたなら・・・
そんな思いとともに、東京散歩これからも続けたいと思っています
東京古いもの探し散歩です