東京の桜 <池上本門寺> [★東京散歩★]
天気に恵まれた先週土曜日、大田区にある池上本門寺に出かけてきました
加藤清正が寄進したという法華経にちなんで96段ある”此経難持坂”の両側には
枝がかぶさるように桜が咲き誇ります
関東に現存する4基あるものの中では一番古く桃山時代の建立との五重塔
ちょうど花まつりの最中でお釈迦様に甘茶をかけたり、外でいただいたりもできました
桜が咲く墓所には、前田利家の室の層塔、細川家の層塔などのほか
徳川吉宗の側室お須磨の方の墓など古いものも多く
力道山や、大丸社長の墓など
著名人、財界人、学者、政治家のほか、幸田露伴や、歌舞伎役者などの芸術家の墓も点在
ここで出会った地元の研究家の方に地図をいただきあちこち案内して戴きましたが、
とても全部お参りできないほどです
興味深かったのは、酒好きだったからと徳利型の墓石を用いた加納探幽の墓と、
カメを台座にした墓の数々です
池上本門寺は、日蓮上人が、長年住んだ身延山から病気療養で湯治に行く途中
この地の卿主池上宗仲公の屋敷に立ち寄り、そこで入滅されたため、
宗仲公が七万坪の寺域を寄進したのが基礎となってできたもので、
ここ大坊は日蓮上人が亡くなった場所とのこと
素晴らしい庭を座敷に上がって拝見することができました
それも、お墓で出会った地元の研究家の方の案内があったからこそです
自分たちだけだったら五重塔を見て早々に帰っていたところでした
池上梅園も素晴らしいとのことですし、また時期を変えて、
まだ数多い歴史上の人物等のお墓参拝もしてみたいと思います
山門から駅に向かう途中にあった、古い建物の酒屋さん
昔の味の甘酒…今回はのれんを見ただけでしたが、今度行ったらいただいてみたいものです
桜じゃない部分も多くなってしまいましたが・・・
名刹とともに味わった2012年の東京の桜景色の一つでした
ご訪問いただきありがとうございました